大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

ギロチングキング製作記(その11)

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通報騒ぎから1ヶ月が経ち、ギロチングキングの製作も随分と進んだ……と書きたいところだが、写真を見る限りでは劇的な変化が見受けられないかもしれない。せいぜい甲羅と身体の繋ぎ目を隠すためのビラビラが付いたぐらいだ。ちなみにビラビラは、ハンザギランの“それ”を参考にさせていただいた。これを付けた途端、一気に超獣っぽくなった気がする。まあ、極めてオーソドックスな四ツ足怪獣が、ムクッと起き上がると超獣みたいな姿になるというコンセプトがなくなった以上、最初っから超獣全開でいくべきだろう。


閑話休題。実際、『きみはマザーファッカー』のMV撮影に伴う着ぐるみの修繕だったり、もう思い出したくないヤフオク!騒動だったり、庭の草せんぶ抜く大作戦だったり、ギロチングキング以外のこともやっていたわけだけど、パッと見では分からない細かい部分を弄ったりもしていたのである。バラモンキングやウイップ星人は、映像などで激しく暴れることを前提に作っていなかったため、事あるごとに手を加えなければならなかった。そこでギロチングキングは、最初から頑丈に動きやすく作ろうというわけだ。いつも行き当たりばったりの我が家工房だけど、きちんと反省を活かすことだってあるのです。

戦慄の植物生命体

f:id:gigan_yamazaki:20190513064010j:plain夏は暑く、冬は寒い――屋外施設ゆえの弱点を抱えるも、ブルーシートによるカーテンと扇風機や電気ヒーターを組み合わせることで、なんとか凌いできた我が家工房。しかし、カーテンでは防ぎきれないものがある。それが春の花粉であり、夏から秋のカ(蚊)だ。まあ、花粉に関しては、薬を飲むなり各々対処するほかないが、カはどうにかできなくもない。ボウフラが涌く水たまりをなくし、成虫の潜伏先となる草木を刈ればいいわけだ。我が家工房の裏には、雑草が生い茂る庭があり、きっとそこから攻めてきてるのだろう。

 

そこで我々は数ヶ月前、“最強の除草剤”と名高いサンポール*1 を倍に希釈して、裏庭で散布しまくった。実際、その威力は凄まじく、ほんの数日で草木が枯れ果てたばかりか、この地に巣食っていたジグモやダンゴムシも死に絶え、人類は自らの行為に恐怖した……。ところがどっこい、やはり自然を甘く見てはいけない。少し目を離した隙に、あの臭い臭いドクダミが大繁殖を遂げていた! ドクダミは、ちぎれた根からも再生するタフな雑草だ。結局、自分たちは弱い草と強い草をふるいに掛けただけに過ぎなかったのである。

 

俺たちが可能性として考えてたのは、もっとミクロな生物学的汚染だった。だが、実際は見てのとおりってなもんで、こうなれば自分も本気を出すしかない。ドクダミもろとも土を掘り返し、根をズタズタにしたうえで純度100%のサンポールをぶちまける! で、こんなときに最も頼りになるのが、ららら農家の子の大内ライダー(@Ohuchi_RIDER)であることは論を俟たないのだが、ちょうど別件と重なってしまったらしい。またも床山皇帝(@Kaisel_Kaiser)と二人っきりの作業だ。一瞬、これは耕してるだけでは?*2 と不安もよぎったが、とりあえずやり遂げました。もやしっ子にはキツ過ぎる一日だったぜ。

*1:床山皇帝は、近所のドラッグストアでバイトしているため、この手のものは安く手に入れることができるのだ。

*2:いずれにせよ答えが出るのは数週間後だ。これでまた大量に生えてきたら……もうそのときは諦めよう。

さよならサノバビッチ

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今や飛ぶ鳥を落とす勢いで知名度を高めている“ポンズ”ことTHE LETHAL WEAPONS
2ヶ月ほど前のブログで、いつかコラボする日も近いかもしれないと書いたけれど、実は深く静かに進行していたのです。それが『きみはマザーファッカー』へのMV出演であり、拙作『我が家ファイト』の劇伴作曲だ。後者の詳細については、夏頃に予定している作品公開まで待って欲しいのだが、前者はYOU TUBEで絶賛公開中! ちなみに『クールジャパン』のMVにも少しだけ映像協力をしている。もっとも自宅の屋上からiPhoneのカメラで撮影した動画が使われている程度なんだけど、こちらも是非チェックして欲しい。


で、『きみはマザーファッカー』。こっちは着ぐるみ総動員どころか、ロケ地に自宅まで提供しての全面協力だ。ちょうど坐骨神経痛を患って数日後のことで、着ぐるみをまとってのゴーゴーダンスはシンドかったものの、実に楽しい撮影だった。ボーカルのサイボーグジョー(@CyborgJoe2)も、MV映像そのまんまのファニーな男で、自分も床山皇帝(@Kaisel_Kaiser)もすっかり魅了されてしまったぜ。しかし、清々しいまでに怪獣と関係ない曲である。*1 かつて昭和のバラエティ番組では、大した意味もなく怪獣がゲスト出演することがあったけど、あの感じを思い出したね。ガーン! まだ何も成し遂げ得てないのに、早くもメジャー怪獣が余生にする営業みたいなことをしてしまった!!

*1:まあ、いざ完成した映像を観てみると、着ぐるみ怪獣ならではのもたつきが、MV全体に独特の可笑しみを付加しており、これがアイキッド(@aikikiyohisa)さんの狙いだったのかと得心した次第。さすがのディレクションである。

ディオニス製作記(その3)


金子大輝(@taikikaneko1989)さんに頼んでいたディオニスの第2稿が、前回のリテイクから程なくして送られてきた。「メロスはメロスでもアンドロが付くほうのメロスっぽくしてみました」とのことで、いやいや! そういうことじゃないんだよ、金子さん! 別にオタクっぽい捻りを入れてくるのは構わないけど、それでデザインコンセプトからブレてしまうのは困る。まあ、横に広がったマスクとか、アンドロじゃないほうのメロスの要素も拾ってくれてはいるものの、ただでさえ緑のヒーローなんだからアンドロ要素は避けたほうがいいだろう。でも西洋の騎士ならぬ侍というズラシで、裃っぽいプロテクターをつけるアイデアは拾ってもいいかもしれない。現状、袴はラインで表現してるけど、ここはもうストレートに腰マントにするくらい思いきったほうが新しい感じになるのかな?