大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

ギロチングキング製作記(その14)

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ギロチングキングの塗装が始まった。マスキング作業を一手に引き受けてくれている松谷康德(@luv_kraft)さんや“センセイ”ことぱしみ(@nicesharp)くんが、連日のように訪れており、いつになく賑やかな我が家工房である。一方、床山皇帝(@Kaisel_Kaiser)はというと、彼らの作業と並行するようにパイル星人と下半身の造形を進めている。やっぱり最終段階に入ると、いきなりちゃんとした造形工房っぽい雰囲気になりますね。

トリフィド時代

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あっという間に、この有様か。今度こそ殲滅できたと思っていた1ヶ月前の自分たちは、本当に間抜けだった。あのときのブライ大帝くらい間抜けだ。やれてない、全然やれてないよ……。そもそも誰だ、サンポールが最強の除草剤だなんて戯言を言い始めたのは。

ギロチングキング製作記(その13)

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“センセイ”ことぱしみ(@nicesharp)くんが、ギロチングキングの彩色案を送ってきてくれた。即、採用。自分と床山皇帝(@Kaisel_Kaiser)が、漠然と考えていたものよりも黒の割合が大きかったんだけど、黄色の入れ方が魚の模様っぽくて気に入った。そういえばこいつ、水棲怪獣だった。センセイは、いつも設定を大事にしてくれるのだ。
一方、パイル星人も金属生命体という出自を活かして、ギンギラギンな感じに。差し色の赤が、ギロチングキングの黒い部分にも入っており、どんどん融合が進んでるように見えるところがいいじゃないですか。まあ、足の先まで金属っぽくなっているのには驚いたけど、ギロチンの王様を名乗るからには、これくらいギロチンだらけにしたほうがいい気もしてきた。後ろ脚まで硬質パーツになると、ちょっと歩きにくいかもしれんけど……。

ギロチングキング製作記(その12)

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相も変わらず行き当たりばったりで進めているギロチングキングだが、いよいよ最終段階に入った。まだ作れていないパーツなんて、四肢と武器、そしてパイル星人の頭くらいだろう。そろそろ全体のカラーリングを決める頃合いだ。しかし、我々もバグカラーに見慣れてしまったため、まったく違う色合いというのも考えにくい。そこで装甲っぽい硬そうな部分は黒、肉肉しい柔らかい部分は黄色系で塗り分けていくことにした。目の色が黄色と赤ということを考えると、オレンジを使ってグラデーションを入れていくと綺麗かもしれない。これでウォリアー・バグのイメージをうまいこと払拭できるといいんだが……。

キング・オブ・モンスターズ

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ハリウッドのゴジラ監督を総括すると、「コレ、オ好キデショウ?」とゴージャスな懐石料理を振る舞ってくれたのがマイケル・ドハティなら、深海魚の活き造りを控えめに押し付けてきたのがギャレス・エドワーズ。研究熱心なドハティを邪険にはできないが、個人的に波長が合ったのはギャレスのほうだ。そしてローランド・エメリッヒは、眉ひとつ動かさずにカリフォルニアロールを出しきたという感じか。誤解のないように付け加えておくが、カリフォルニアロールはけっこう美味しい。寿司なんて食いもんなんだから、そこには美味いか不味いかしかないハズなんだけど、誰もが「そもそも寿司とは……?」みたいな議論を始めてしまうため、なかなか正当な評価を得ることができないだけなのだ。


例によって、またエメリッヒの話になってしまった。しかしエメゴジ発の尖った背びれは、日本のミレゴジに受け継がれ、ギャレゴジでも踏襲され、何でもかんでも尖っていて欲しい自分としては喜ばしい限りだったんだが、また昔ながらの形に戻っちゃったなあ。ドハティは、かなりゴジラファンであることがうかがえるけど、どこの世界もマニアは保守的なものなんだろう。ちなみにNECAのドハゴジは、ドライブラシが効いていて、フィギュアとしてはギャレゴジよりもカッコいい。ただ、ちょっと砂を被った象さんっぽい色合いだったので、Mr.ウェザリングカラーでステイニングしたりして、“背びれを明滅させながら突っ込んでくる黒い塊”みたいな第一印象に近づけてみた。所要時間は、約2時間。


そうそう、賛否両論のラストシーンだけど、自分はけっこう気に入っている。むしろアレがあったからこそ、それまでのトンチンカンな展開も飲み込めたというか、一気にバカ負けしてしまった感すらあった。なんとなく場の雰囲気に流されて平伏してるムートー*1ラドンを尻目に、1匹だけゴジラにメンチを切り続けている怪獣がいる! そいつはコング! キングコング! 怪獣たちの王は、ここにもいる!! ……で、エンディングに雪崩れ込めば完璧だったのに。さらにエンドロールの合間に「あん? てめー、ゴジラさんに従えないってのか」「時代はゴジラさんなんだよ」「そうだそうだ」と突っかかっていったマンモスゴン(仮)やラドンが、あっさり顎を引き裂かれ返り討ちに遭うオマケシーンがあれば、なおよかったね。いずれにせよ『Godzilla vs. Kong』、非常に楽しみです。

*1:富士山から復活した怪獣は、きっとこいつだ。気の弱い日本人は、いつだって空気を読む。

5月のお仕事

ガイガン山崎+齋藤貴義 怪獣プロジェクト - 怪獣チャンネル

今日から君も、怪獣のプロだ――。
夕方の6時過ぎ、いつも12チャンを点けると、ザラブ星人に似た声のオジさんがそう語りかけてきた。
当時、僕はまだ4歳である。素直な子供である。だから確信した、俺は怪獣のプロなのだ。生ける怪獣コンピューターなのだ。
あれから二十余年、僕は怪獣のことを書いたり喋ったりして暮らしている。まさしく怪獣のプロだ。
君も『怪獣チャンネル』を聴いて、怪獣のプロになろう!


#001「ゴジラ(ゴジラシリーズ)」f:id:gigan_yamazaki:20190130013052j:plain
#038「モチロン(ウルトラマンタロウ)」f:id:gigan_yamazaki:20190130013052j:plain
#071「タイラント(ウルトラマンタロウ)」f:id:gigan_yamazaki:20190130013052j:plain
#086「ミラクル星人(ウルトラマンタロウ)」f:id:gigan_yamazaki:20190130013052j:plain
#088「エレキング(ウルトラセブン/ウルトラマンタロウ)」f:id:gigan_yamazaki:20190130013055j:plain

メディア芸術カレントコンテンツ
世界に息づく怪獣王(ゴジラ)の遺伝子 第1回「What is KAIJU?」
世界に息づく怪獣王(ゴジラ)の遺伝子 第2回「海を渡った怪獣たち」
世界に息づく怪獣王(ゴジラ)の遺伝子 第3回「アメリカとゴジラ」
世界に息づく怪獣王(ゴジラ)の遺伝子 第4回「KAIJU総進撃」f:id:gigan_yamazaki:20190130013055j:plain

アフター6ジャンクション - 怪獣のキングギドラを語り倒す特集にKダブシャインも参戦


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WebNewtype
レポート - 2年目に突入した今、改めて語るアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期の魅力! 鬼太郎役・沢城みゆきさん×ねこ娘役・庄司宇芽香さん対談

ニュータイプ 2019年6月号

ニュータイプ 2019年6月号

男子部屋の記録

男子部屋の記録

DETAIL OF HEROES EX 仮面ライダーディケイド 特写写真集 KAMENRIDE【復刻版】

DETAIL OF HEROES EX 仮面ライダーディケイド 特写写真集 KAMENRIDE【復刻版】


                               ※出演、ロケ地提供


                               ※パンフレット執筆

2019年05月08日(水)
スペース地熱ナパーム倶楽部

 OPEN 18:30 / START 19:00
 予約 ¥1,800 / 当日 ¥2,300(+要1オーダー以上)
 ※予約はwebにて。
 会場 NAKED LOFT


未曾有の大馬鹿連休は大混乱ののちに終了した――。
……のではないかと思います(※この告知文を書いているのは連休前です)。

バッチリ休んだ人にとってはそれまで通りの日常がいやに空虚に感じられ、バッチリ働いていた人にとっては息継ぎなしの遠泳を泳ぎ切った直後のような疲労感に襲われていることでしょう。
カオスを生き抜いたみなさん! みなさんはサバイバーだ!
それぞれの気持ちをスッキリさせ、頭もシャキッとする(効果は短い)と評判の、地熱ナパーム倶楽部。初夏のド平日の夜に、堂々開催!

今回は新たな元号が発表された新たな時代にふさわしいトークテーマを、いつものメンツで、いつものネイキッドロフトで、いつものように語る予定です。
トークテーマ詳細は、決定次第、Twitterアカウント(@asurajigoku)にて!


“地熱ナパーム倶楽部とは”
漫画や特撮、爆発や怪獣怪人などのジャンル系専門家たちが集まり、各自が最近見たり買ったりした面白サムシングを紹介したり、気になるテーマを掘り下げて洞察し、結論めいたものを出したり出さなかったりしつつ、それぞれ専門分野以外のいわゆる“世間”に対しても積極的に(口から)絨毯爆撃を行うことも辞さない決意を示す集団です。
The Event Formerly Known as Asurajigoku(かつて阿修羅地獄として知られたイベント)でもあります。


【出演】
ガイガン山崎(暴力系エンタメ専門ライター/中野のカーンデジファー)
四海鏡(石ノ森章太郎ファン/転職者)
【第33回(通算)ゲスト】
高遠るい(おげれつ漫画家/怒りの呪術師)※皆勤賞


2019年05月13日(月)
アフター6ジャンクション
 18:00〜21:00 TBSラジオ系にて放送


TBSラジオが65年以上続いた野球中継に幕を下ろし、ラジオ新時代を告げる大型カルチャー番組。
映画・音楽・アイドル・本などの最新カルチャー分析や、独自過ぎる視点で研究した独自のプレゼンなど、日常の中にある「おもしろ」を掘り起こすカルチャー・キュレーション番組の形をとりながら、現代社会に広がる様々な嗜好の多様性を受け止める。
カルチャーを知る、研究するだけでなく楽しく体感できる3時間生放送。


【出演】
18:30 スーパー・ササダンゴ・マシン
19:00 こぶしファクトリー
20:00 キングギドラ大特集 by ガイガン山崎


2019年05月26日(日)
特撮大百科トークライブin LPOW
オールUSAゴジラ総進撃!
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』公開直前SP

 OPEN 12:00 / START 12:30
 予約 ¥1,800 / 当日 ¥2,300(+要1オーダー以上)
 ※予約はwebにて。
 会場 ロフトプラスワンエス


2019年5月31日、最新作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』全世界公開!
その直前の開催となる今回のトークイベントでは、
ハンナ&バーベラ、マーベルコミック、トライスター、レジェンダリー、
そして海を渡った本国ゴジラの海外版など、アメリカにおける怪獣王ゴジラ
足跡を総まくりで一気に紹介します。


★在庫発掘!名著「アート・オブ・ゴジラ」(パトリック・タトプロス) 21年ぶりの会場販売あり!
★前売券ご購入の方に特撮大百科グッズのプレゼントあり。
★当日特撮大百科新商品の先行販売あり。


【出演】
司会:藤村 太(株式会社キャスト企画制作担当)
ガイガン山崎(“暴力系エンタメ”専門ライター)
電脳小僧(特撮映画台本コレクター)
馬場卓也(ライトノベル作家
中村 哲(特撮ライター)ほか