大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

二つの夕日


スター・ウォーズ』新三部作、アリかナシか。これまで世界中で幾度となく繰り返されてきた問いかけであろう。そもそも観たことがない人は、うんこして死んでください。まあ、結論から述べさせていただくと、これはもうアリ。圧倒的にアリ、大アリ、アリアリアリアリアリーヴェデルチ!(さよならだ)である。
人生、大概の人間にとって、『スター・ウォーズ』を観ている時間よりも『スター・ウォーズ』について語り合っている時間のほうが多いはずだ。つまりどんだけジャー・ジャー・ビンクスがウザかろうと、どんだけミディ=クロリアンが認めがたい設定であろうと、どんだけ湖畔のイチャイチャラブチュッチュが見苦しかろうと、それらに対する不満をぶちまける相手さえいれば、いろんな意味で元が取れてる気がするのです。


それに「フォースのテーマ」を耳にすると、無条件に感動してしまう病気にかかっている自分としては,若き日のオーウェン叔父さんとベルー叔母さんに抱きかかえられたルーク、そしてタトゥイーンの二重太陽で幕を下ろすベタすぎる構成に涙、涙、涙。終わりよければすべてよし、喉元過ぎれば熱さを忘れる。『ファントム・メナス』と『クローンの攻撃』を観たときに味わった、あのやるせない気持ちなんか吹き飛んでしまったのだ。
たとえば、潜水艇を喰おうとしたオピー・シー・キラーがサンド・アクア・モンスターに喰われちゃうシーンは愉快だったなあとか、ジオノーシスの闘技場でリークがドロイドもジェダイも関係なく暴れ狂うシーンは痛快だったなあとか、そういう楽しいシーンのこと以外はほとんど憶えてない。ポッドレース? 何でしたっけそれ。
……なんか、気がつけばdisり倒してる気がしてきたが、こうやって悪口を書いてるときすら楽しいんだから、まるでクジラのように捨てるところがないシリーズじゃないの。


もうひとつ、有終の美を飾った『シスの復讐』について褒めておくと、ドロイド軍を束ねるグリーヴァス将軍がたまらなく素晴らしいのである。新三部作の欠点のひとつとして、ヴィラン側の食い足りなさが挙げられると思うんだけど、この喘息持ちのドロイド(と見せかけて、実際にはサイボーグ化した昆虫型エイリアン)が三部作を通して登場していたら、だいぶ印象も変わったのではなかろうか。とまれ、スポーン世代の自分にとって、そのフリーキーなルックスも含めて非常に魅力的なキャラクターでありました。


STARWARS BUILDABLE FIGURE 75112 グリーバス将軍/LEGO