祝！ ウルトラシリーズ50周年ということで、こんな特番が放送されることになった。目玉企画として、あなたが選ぶウルトラ怪獣決選投票とあなたが選ぶ「名作」回決選投票が用意されているが、例によって例のごとく……第1期ウルトラシリーズの独壇場になりそうな雰囲気だ。特に怪獣！ ノミネートの約半数を占めていた42体の第2期ウルトラ怪獣のうち、現時点で生き残っているのは僅か6体なのだ。
敢えてこんな辺境ブログで書くまでもなく、バルタン星人やゼットン、ゴモラは素晴らしい。メトロン星人は素晴らしい。キングジョーは素晴らしい。しかし、いくらなんでも毎度毎度まったく代わり映えのしないメンツでいいのか？ 『Q』『マン』『セブン』、ちょっとお情けで『帰マン』、ただしベムスターまで！ みたいな空気に一石を投じるには、こういったイベントで民意を見せつけるしかないのではなかろうか。そう、かつて「AKB48 17thシングル選抜総選挙」において、依然として前田敦子のみを推し続ける運営に対する意趣返しとして、大勢のファンが金に物を言わせて大島優子を1位に押し上げたように、我々も第2期ウルトラシリーズの怪獣を持ち上げていこうではないか！
しかし、第1期よりも第2期のウルトラシリーズを推すような連中というのは、一般的に濃いファンだろう。だからこそ、それぞれが怪獣に対して一家言を持ち、こういうときに意見が分かれがちなのだと考える。たとえば第1期ウルトラファンの場合、ここで敢えてザンボラーやギガスに投票するような人間は少ない気がする。いろんな怪獣がいるけれど、今となっては一周してバルタンがいいよね、ゼットンがいいよねと。だが第2期ウルトラファンは、平気な顔してキングマイマイとかスノーゴンに1票を投じちゃうんだよ！ 絶対にランクインするワケがないと分かっていながら、それでも一番好きな怪獣に投票しちゃう。ただでさえ少ない弾数が、そうやって分散していった結果が、この中間発表に現れている。まさしく死票！ バードンもアリブンタもブラックキングも、ほとんど振るい落とされちゃってるじゃん！
前述のAKB総選挙でも、まだ出来立ての地方グループのファンは、とりあえず自分の好きな子よりもグループの中心人物などに投票することで、ひとりでも多くグループからランクインできるように頑張るものだ。では、第2期ウルトラシリーズを箱推ししている面々が、一縷の望みを託すべき怪獣は何なのか。タイラント？ それともバキシム？ はたまたヒッポリト星人か？
まあ、超獣エヴァンジェリストのガイガン山崎としては、バキシムの健闘にも期待したいところだが、如何せんヤツはスタイリッシュに過ぎる。第1期と同じ土俵に上がるよりは、むしろ第2期らしいデコラティブな怪獣に天下を取って欲しいじゃないですか。で、とりあえず俺ちゃんは、第2期オブ第2期ウルトラ怪獣であるところの暴君怪獣タイラントに1日1回の投票を続けてみることにしました。我々の組織票を持ってして、タイラントのイッちゃった目に、ウルトラ怪獣ナンバー1という景色を見せてあげようぜ！ 今こそ手を繋ぐぞ6兄弟！！
