大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

すごいやつがやってきた


遠い宇宙の彼方から、すごいヤツがやってきた。その名もARTFX+ ビッグチャップ。バルタン星人然り、メタルナ・ミュータント然り、人気怪獣であればあるほど立体化の機会に恵まれるものだが、着ぐるみの完全再現となるとグッとその数を減らす……というか、ほとんど皆無に等しい。しかもビッグチャップの場合、複数の着ぐるみが存在するため、どのバージョンに寄せるのかという問題も出てくる。
たとえば、当ブログでもお馴染みのNECAは、これまで何度となくビッグチャップのアクションフィギュアをリリースしてきた。もちろん、いずれも値段以上のハイクオリティを誇っており、特にリニューアル版の1/4ビッグチャップは決定版といって差し支えないだろう。しかしホットトイズやマクファーレン・トイズのような激しいアレンジは入れてないとはいえ、いわゆる着ぐるみそのものという方向性のフィギュアではない。
また、日本のメーカーでいえば、メディコム・トイのリアルアクションヒーローズは相当いい線を行っていたのだが、厳しい見方をすると後頭部の形状に難があった。ビッグチャップの頭部は、非常に複雑な曲線を描いており、どこのメーカーも完全再現に手を焼いてきたところだ。その点、今回のビッグチャップは、本当にケチの付けどころがない。大量にBUKKAKEられた外科医療用ゼリーのため、ところどころ黒い塗料が剥がれ落ちて、まだらになっているところまで再現されているじゃないの!
ン万円のスタチューや個人製作のガレージキットならいざ知らず、定価1万円を切るマスプロダクツで、ここまで着ぐるみに忠実なものが登場する日が来るとは思わなかった。まあ、こういった完全再現だけがフィギュアの正解ではないけれど、ある種の金字塔が打ち立てられたことは間違いない。付属の点滅式LEDライトのスイッチを入れれば、いつでもヤツと初めて出会った日にタイムスリップすることができるのだ――。


エイリアン ARTFX+ ビッグチャップ/コトブキヤ