大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

けつばん


1984年生まれのガイガン山崎は、いわゆるポケモン世代である。ちょうど中学受験の真っ只中だったため、あの大ブームに先駆けてプレイしていたというワケではなかったが、カプセル怪獣を思わせる設定に加えて、パッケージに描かれたフシギバナの堂々たる高山良策っぷりに、これは間違いなく自分の向けて作られたゲームだと確信していた。
そして、ようやく普通に店頭で買えるようになった頃、受験のほうも一段落。何に気兼ねすることもなく、全150匹を揃えるべく貪るようにプレイした……と記憶していたんだけど、よくよく思い出してみると、普通に塾に通う電車の中でプレイしてたような気もしてきた。大人になった今でも自制心皆無なのに、小学6年生に我慢することなんてできるのか? 普通にコソコソ隠れてやってたな、これは。さらに記憶を辿っていくと、そもそも弟の誕生日プレゼントだったものを、2本あるから片方いいだろうとシッケイして遊んでいたことも明らかになりました。ひとのものをとったらどろぼう!


そんなこんなで若干のブランクを挟みつつ、その後もシリーズを通して楽しませてもらってるんだが、いい歳こいて『ポケモン』に夢中になっている人間の多くは、対人戦の奥深さに取り憑かれているみたいだ。同じ種類のポケモンであっても個体ごとに能力のバラつきがあり、それ故に同種の卵を無数にこしらえて最も優れた一体を厳選する。まさに産む機械プレデターに勝るとも劣らない鬼畜の所業であるが、男とは最強の二文字にどうしようもなく惹かれてしまう生き物。そこにハマッてしまう人間の気持ちは分からないでもない。しかし自分の凝り性は、昔からポケモンの育成よりも収集のほうに向いていた。とにかくチマチマと図鑑の空白を埋めていくのが性に合っているのだ。
だが、新作が出るごとに一から集めているほど暇人ではないので、旧作で捕まえたポケモンは通信機能を使って連れてくることにしている。おそらくほとんどのユーザーが同じことをしているハズだが、これがなかなか面倒な作業なのである。もちろん、昔みたいに1匹ずつ通信ケーブルで交換していくよりは楽とはいえ、つい最近まで同時に6匹しか持ってくることができず、そのために過ごした無為は時間は数え切れない。ちなみに6年前の時点で優に600体を越しており、「次回作も同じシステムだったら、この作業を100回以上繰り返さなければならないのか!?」と頭をクラクラさせたのを憶えている。


まあ、そんなこともあって、ここ数年はポケモン稼業から足を洗っていたんだが、11月18日発売の最新作『ポケットモンスター サン・ムーン』に登場する「ナッシー(アローラのすがた)」のフリークス過ぎる見た目にやられてしまい、ブランク期間に発売された『ポケットモンスター ブラック2』と『ポケットモンスター X』の追いかけプレイを始めた次第。流石に今回は図鑑を埋めていく時間的余裕がないため、シンプルにストーリーを進めつつ、旧作では捕まえられなかった新種のポケモンを狩っていくつもりだ。
さらに並行して、自分が引退している間に配信されていた有料サービス『ポケモンバンク』及び『ポケムーバー』を利用して、十ン年に渡って収集を続けてきた旧ポケモンの移行作業を開始した。数週間前の自分と同様、最近のポケモン事情に疎い諸君に軽く説明しておくと、『ポケモンバンク』を使えば、任天堂(?)のサーバー上にポケモンのデータをまとめてアップロードして管理することができる。これまでのように2台のハードを用意することもなく、1台のニンテンドー3DSで新旧のポケモンたちを自由自在に出し入れすることができるという夢のようなサービスだが、旧作のデータを移行するための『ポケムーバー』の使い勝手が信じられないほど悪かった! どうしてこの仕様でGOサインが出たのか不思議でならない。もう思い出しただけで疲れてくるので、敢えて解説は省く。『ポケムーバー』で検索すれば、嫌というほど怒りのテキストが出てくるだろう。


さて。いっそ途中でやめてしまおうかと何度も思ったけれど、有料サービスということもあって意地になって移行作業も終わらせた。『ブラック2』も、エンディング後に行ける自然保護区の色違いオノノクスを捕まえたところでクリアということにした。
で、昨日から『X』のプレイを開始したんだが、果たして11月18日までに新ポケモンを揃えることができるだろうか? これから仕事のほうも忙しくなりそうなので、ギリギリの戦いになりそうだ。文字通り飽きるまで延々とプレイできた小中学生の頃が懐かしい!