大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

一日一超獣(闘士バキシム)


今年の模型界隈において、シタデルカラーの普及は最も大きなトピックのひとつだろう。日本でこそ一般的でないものの、アメリカやイギリスではミニチュアを使ったボードゲームが未だ盛んに遊ばれているらしい。シタデルカラーは、そういったゲームのコマを塗るために開発された塗料だ。
これがまあ、とにかく使い勝手がいい。水性アクリル塗料でありながら、異常なまでに乾燥が早く、塗膜が強く、しかも隠蔽力まで凄まじいと来た。スペイン産のファレホに近い使い心地だが、その完全なる上位互換だなあという印象。
ちょっとハミ出しても、すぐ乾くから重ね塗りしてしまえばいいのだ。ほかの塗料のように、下の色が溶け出してくることもない。少々お値段が張るのは悩みどころだが、近頃はヨドバシカメラで扱ってくれるようにもなった。こんな魔法の塗料が、ワンコインで手に入ると思えば安いもんだ。


そんなこんなで急に筆塗りが楽しくなってきたもんだから、シタデルと同じメーカーから販売されているゲーム『ウォーハンマー:ファンタジーバトル』で使用できるカッコいいモンスターのプラミニチュア(コマ)を買ってきては塗り塗りしたりしていたんだけど、こいつは強そうだ! というヤツに限って8000円オーバー。フル塗装するとはいえ、単色のランナー2枚のプラモに8000円をポンと出すことはできない。こちとらバンダイに甘やかされまくってるガンプラユーザーなのだから。そもそも塗装するためにプラモを買うなんて本末転倒じゃないか? 本末転倒こそマニアの本懐であるとはいえ、だ。


で、ふと気付いたのが、大量にダブった怪獣消しゴム。今でこそフル塗装が当たり前のガシャポンフィギュアだが、自分たちが子供の頃は無塗装のものが主流だった。当時、綺麗にペイントされたガン消しに憧れて、マジックやガンダムマーカーで台無しにした経験は誰にでもあるんじゃなかろうか。しかし、今ならもっとうまくできる。あの見本写真よりも、ずっと上手に。
そこで一日一体、『ウルトラマン超闘士激伝』の超獣を塗っていくことにした。カラーバリエーション豊富なシタデルカラーならば、調色要らずでサクサクと塗り進めることができる。特に「FIRE DRAGON BRIGHT」なんて、まさにバキシムのために用意されたようなオレンジだ。どんな超獣も30分〜1時間くらいで塗り終えることができるので、諸君にもオススメしたいニューホビーだぞ!