大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

一日一超獣(ヤプール その2)


地球の馬鹿ども、ご機嫌よう。昨日に引き続き、今日もヤプールを紹介する。ヤプール次元における本来の姿という設定で、いわゆる最終形態だ。ウルトラ一族が人工太陽のエネルギーで超進化したように、ヤプール人もまた次元の歪みのエネルギーで超進化を遂げた種族なのだという。そのため、どことなくウルトラ戦士に似ているというか、フリーザっぽくなっている。まあ、それを言い出したら、そもそもフリーザのデザインソースだってウルトラマンだろう。で、向かって右側が「お待ちかね100パーセント!!」に相当する筋力強化変身形態である。もっともフリーザとは違い、ほとんどこの状態で戦っていた。


自分は巨大ヤプールのデザイン&造型が死ぬほど好きなので、この最終形態には当時そんなにノレなかった記憶があるんだが、実際に人形を手にとって色を塗ってみると、これはこれで巨大ヤプールのデザインを分解・再構築したものだったのだとわかった。鈴木儀雄によるオリジナルデザインが有するカオス感を削ぎ落とすと、こういう姿になるのだ。そう考えると、アリかもしれん。最終的にウルトラ戦士たちと分かり合う展開が待っているのだから、どこか秩序を感じさせるデザインにしたのは正解だ。


なお、今回の使用塗料は、ヤプールレッドエースキラーゴールドクロスシルバーバキシムオレンジ「NAGGAROTH NIGHT」「FENRISIAN GREY」の6色。そして、いつもは金属パーツの仕上げに使用する「REIKLAND FLESHSHADE」でウォッシングしている。最初は、第2形態と第3形態にも使った「CARROBURG CRIMSON」で塗ってるつもりだったんだが、うっかり間違えてしまったのだ。ただ、あまり違和感がなかったので、これでOKということにした。なんか、毎日のように筆塗りをしていると、失敗を失敗と思わない図太い神経を手に入れられるような気がする。滲んだら味、はみ出ても味、何が起きても味。エアブラシや缶スプレーでは得られなかった感覚だ。自分のような臆病な人間こそ筆塗りが向いているのかも。ではまた明日、地球の馬鹿どもめ!