大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

ほぼ一日一怪獣(デストロキング)


由緒正しい東宝の生まれであるにも関わらず、なかなか顧みられる機会のない恐獣と黒星怪獣。こいつらのプロフィールをそらんずることができるようになったら、キミはもう怪獣博士としての第一歩を踏み出していると見ていい。実際のところ、デットラゴンやテロギラスの写真を見て、その名前を即答できる人間なんて稀だろう。ましてや誰がデザインしたかなんて、ほとんどのマニアが気にしていない。あんなにカッコいいのに、だ。


で、今回は恐獣に話を絞っていくが、そもそも恐獣のデザイナーは井口昭彦だといわれてきた。80〜90年代にかけての特撮関連書籍では、とりあえずゴテゴテしていれば井口デザイン……という偏見による断定がまかり通っていたのである。もっとも恐獣に関しては、まったく根拠のない話でもなかった。『流星人間ゾーン』のLD-BOX解説書の表紙イラストは、井口の手によるものなのだ。無関係な人間が請ける仕事ではない。


まあ、その解説書に小さく載っていたレッドスパークとデストロキングのデザイン画は、どこからどう見ても鈴木儀雄のタッチだったものの、バキシムによく似たスパイラーは井口の仕事に違いない。つまり恐獣は、『ウルトラマンA』の超獣と同様の布陣でデザインされている。自分もそう確信していたのだが、およそ6年前のイベントにおける御本人の証言によって覆されてしまう。う〜む。そう言われてみると、球体パーツでデコレートされたスパイラーだって、鈴木デザインに見えなくもないような……。 (つづく


Our favoriteソフビースト #4 デストロキング / Yutari!