大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

ほぼ一日一怪獣(ゲルデラー)


恐獣のデザイナーについて、さらに書く。あれは2015年の秋頃だっただろうか。『流星人間ゾーン』の造型に携わっていたツエニーの工房で、なんとスパイラーとワルギルガーのデザイン画が見つかったとの報告があったのだ。それぞれの足元には、井口昭彦のサインが添えられていたという。多忙な時期の仕事ゆえに、すっかり忘却されていたようだ。「特撮秘宝」vol.2には、その旨がちょっとしたスクープとして記事になっている。


そして去年の暮れから今年の頭にかけて、DVDマガジンゴジラ全映画DVDコレクターズBOX」の『ゾーン』特集号が2号続けて発売された。DVDそのものは、ゴジラ登場回を含む全8回の選り抜き仕様になっており、DVD-BOXを所有している自分にとっては無用の長物と言えなくもないが、「テレビマガジン」や「たのしい幼稚園」に連載されていたコミカライズと特集記事の復刻は気になる。で、買った。読んだ。驚いた。


放送開始に先駆けて「テレマガ」で特集された記事に、スパイラー&ワルギルガーの第4話コンビとともにジキロとゲルデラーのデザイン画が使用されているではないか。いずれも共通のタッチで描かれており、彼らもまた井口デザインであることは明白だった。着ぐるみだけでは分からなかったが、絵ならば一目瞭然だ。念のため、Facebookを通じて御本人に確認をとったところ、「そのとおりですね! 懐かしい!!」とのお返事が!


この記事、ほかにもスパイラーがワルガンガー*1という名前になっていたり、逆にワルギルガーがスパイラーになっていたり、あるいはゲルデラーがガロガラスになっていたりと初期案の名残りが見受けられて興味深いのだが、それよりも何よりもデザイナーが明らかになってスッキリした次第。6年越しのモヤモヤが、ようやく晴れたような想いだ。やはり恐獣は、超獣と同様の布陣でデザインされていたのである。メデタシメデタシ。


まあ、まだ引っかかることがあるとすれば、当時の自分にあった確信の出どころだ。もっと言うと、どの恐獣のデザイン画も見覚えがあった。これはどういうことだろう……などと悩むまでもない。2001年夏に発売されたDVD-BOXの解説書に、ジキロもスパイラーもワルギルガーもゲルデラーも、例のサイン付きで載っていたのだった。ぎゃふん。
うーむ、すっかり忘れてた。こんな決定的な資料を持っていながら、その場で粘ることができなかっただなんて、我ながらだらしない話だなあと思わなくもないけれど、この6年間で指摘のひとつもなかったということは、諸君らも同罪ですからね! 期せずして、恐獣のデザインなんぞ誰も気にしていないことを証明してしまったじゃないの。


BULLMARK21st ヒーロー怪獣シリーズ ゲルデラー / バンダイ

*1:ブルマァクから発売されていたゲルデラーのソフビ人形には、ワルギンガーなる謎の名前が刻印されている。ワルガンガー、ワルギンガー、ワルギルガー……何故、そこまでワル◯◯ガーに執着していたのだろうか? まあ、いい響きではありますね。悪そうだし。