大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

ほぼ一日一怪獣(ドラゴンキング)


今日も今日とて、『流星人間ゾーン』の話は続く。いつから「一日一恐獣」になったんだか知らんが、このドラゴンキングの復刻ソフビは、まんだらけで3000円もしなかったと記憶している。昨日のゲルデラーもそうだ。まあ、3000円のソフビを安いと見るか高いと見るかは、個々の判断に委ねるしかないけれど、相場よりはかなり安い。袋やタグを欠いたルース品であることに加えて、本体の状態があまりよろしくなかったからだろう。


そう。その名も憎い可塑剤がにじみ出てきており、ホコリがまとわりついて、顔なんて真っ黒だったのだ。じゃあ、どうやって綺麗にしたのかといえば、ガシャポン塗装でお馴染みのベンジンを含ませた布で拭き取った……ただそれだけ。たった5分の作業で汚れは落ち、表面のベタベタもなくなった。この状態であれば、4500〜5000円はするんじゃないかしら。諸君も所有しているソフビが汚れてきたら、是非とも試してくれたまえ。


えー、せっかくだから、ドラゴンキングなどのデザイナーについての考察もします。
現状、恐獣のデザインに関わっていると思われるのは、井口昭彦、鈴木儀雄、岡迫亘弘の3名。岡迫は東映動画出身のアニメーターで、レインボーマンやダイヤモンド・アイのデザイナーとして知られている人物だ。『ゾーン』では、ゾーンファミリーのほか、恐獣も1体か2体デザインしたと証言している。デザイン画のタッチから推測するに、ガロガバラン星人も岡迫のデザインに違いない。たぶん、マンガチックな面構えのシャドラーやバラキドン、デットラゴン辺りが、岡迫の手による恐獣ではなかろうか。
で、ドラゴンキング。これはもう、デザイン画を見るまでもない。襟巻と尻尾の形状、トゲの量、そして各部の唐突過ぎる体表処理からして、まず間違いなくYOSHIO SUZUKIの仕事でしょう。ソフビになってもにじみ出てくる、可塑剤のように強烈な個性よ!


BULLMARK21st ヒーロー怪獣シリーズ ドラゴンキング / バンダイ