大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

ほぼ一日一怪獣(銀エビ)


リアルタイム世代には、いまいち評判の悪いハカイダー四人衆。しかし、光明寺博士の脳髄という実質的な人質によって優位に立っておきながら、周囲には正々堂々たる立ち振舞いを強いるワガママ……もとい天然ボケっぷりを遺憾なく発揮するハカイダーよりも、純然たる悪の権化として開き直っている四人衆のほうが、よっぽど男らしい生き方をしているように思うわけです。しかも彼らには、それぞれイカした“恐怖の正体”があるのだ。


やはり怪獣至上主義者としては、ライバル然とした渋いレザールックではなく、ボリューミーなウレタンボディに惹かれてしまう。特にシルバーハカイダーの怪人態、銀エビのカッコよさったらないぞ。デフォルメらしいデフォルメが施されていないフツーの海老の頭が、ちょこんとママ載っかっているところが素晴らしい。素材のよさをフルに活かしたデザインと言えるだろう。このナリでXライダーばりの大車輪を決めるのだから堪らん。
ちなみに石ノ森章太郎による造型指示書には、尻尾の部分に「スクリュー」なる注意書きが添えてある。青ワニの「口外れる」といい、この頃の章ちゃんはノッてるねえ!


東映レトロソフビコレクション 銀エビ / メディコム・トイ