大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

我が家ゴン製作記(その1)


我が家の庭には、一匹の怪獣が眠っている。友人の床山皇帝(@Kaisel_Kaiser)が、美術専門学校の卒業制作としてこしらえた大甲獣ガンシャラス……G3ガメラやガーシム、テラガイヤーといった怪獣群を意識して造形されたこいつは、アパート住まいのフリーターが保管するにはあまりにも大きく、二進も三進もいかなくなって我が家に輸送されてきたのだ。それが2012年の夏だから、かれこれ6年近く放置されていることになる。


もちろん、こちらもタダで住まわせてやっているわけではない。卒業審査のために突貫作業でデッチ上げたパーツに手を加え、きちんと塗装も施したのち、拙作『D/I/Y』に大トリとしてご出演願おうと考えていたのである。しかし置き場所が見つかって安心したのか、いつまで経っても床山皇帝が作業に取り掛からない。それどころか別の着ぐるみを作ったり、ソフビ人形シリーズを始めたり、しまいにはなんと就職までしてしまった!


かつては事あるごとに作業再開を促していた自分も、日々忙殺される彼を見ては催促する気になれず、いつしか庭の巨大な甲羅を見ても何も思わなくなった。だが、そんな入山皇帝が無職になったという。皇帝なのに、無職! いや、皇帝だから無職なのか?
まあ、最初の数ヶ月こそ皇帝らしく悠々自適に過ごしていたが、いよいよ金もすることもなくなったのだろう。土に還りつつあるガンシャラスを使い、2体の新怪人を作ると言い始めた。早速、明日から作業に取り掛かるそうです。急展開だなあ、どうなることやら。