大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

テナルンガ製作記(その3)


我が家版ムルロアことアトミック大怪獣テナルンガ。バラモンキングにせよウイップ星人にせよ、それなりに完成形が見えてきた段階で命名してるんだが、こいつに関しては構想を練り始めた6月の時点で名前を決めてしまった。ムルロア環礁と同じく、ポリネシアのトゥアモトゥ諸島に含まれるテナルンガ環礁から取ったもので、どことなくテロリンガっぽい響きが怪獣らしい。当初よりバグるみの残骸をベースにすることも決まっており、我々としては満を持しての製作開始といった感じだ。ただ、これがなかなか進まない。


床山皇帝(@Kaisel_Kaiser)にとって、念願の昆虫怪獣ということもあり、いつものように発泡ポリエチレンの張り合わせで済まさず、きちんと頭部は粘土原型を起こすつもりらしいのだ。この粘土をこねるという作業は、なかなか目処をつけられないもののようで、例の習作も完成までに1ヶ月を擁した。テナルンガも、9月中に仕上がることはないだろう。まあ、特に締め切りみたいなものはないし、のんびりと作っていけばいいか。そもそも月イチペースで1体ずつ増えていったら、いよいよ置き場所がなくなってしまう!


しかしムルロアは、つくづく不思議な形をした怪獣だなあ。当然、好きか嫌いかでいえば、もう大好きな怪獣なんだけど、あのくたびれたオッサンみたいな顔がカッコいいのかと問われると、流石に答えに窮してしまうところがある。たぶん、眉毛のようなツノは触覚、ピノキオっぽい鼻は口吻のつもりでデザインされたもので、その意図を汲み取って造形すれば、もっとカッコよくなるはずなのだ。そして、それこそがテナルンガのコンセプトでもある。床山皇帝のデザイン画は、デザイン画というよりも想像図なので、このとおりに仕上がることはないだろうが、とりあえずそんな感じで進めていく所存であります。