大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

THE LETHAL WEAPONSがやってきた!

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三者三様、十人十色、各人各様……基本的に似たような趣味嗜好の人間とばかり行動するタイプだが、それでも仲良しグループが丸ごとハマる新たなコンテンツなんて、なかなか出会えるもんじゃない。みんながみんな同じぐらいの熱量で夢中になれた作品となると、ここ数年では『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』や『ビッグバン☆セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』、『ヒックとドラゴン』くらいじゃなかろうか。そこに彗星のごとく現れた存在が、THE LETHAL WEAPONSである。我が家工房初*1 のブームが、洋画でも海外ドラマでもなく、まさかバンドだったとは! なんせ音楽といえば、『戦え!ミラーマン』と『強殖装甲ガイバー』くらいしか聴かない床山皇帝(@Kaisel_Kaiser)まで夢中になって聴きまくってるのだから、これはかなりの異常事態といっていいだろう。


『我が家ファイト』にも通ずる話だけど、元ネタありきでおもしろカッコいいラインを狙う場合、どこまで対象を茶化すか、マニアックに踏み込むかが肝になってきて、ここを誤ると面白くもカッコよくもなくなってしまう。その点、彼らの『80年代アクションスター』は完璧だった。基本的にイジるのはスターの私生活であり、映画の内容には深く触れない。それでいて『ナイトホークス』や『デッドフォール』、『ロックアップ』のタイトルを挙げてくるセンスが信用できるじゃないですか。さらにMVの完成度も高く、特にグラサンをかけた外人とアメフトのヘルメット男という演者ふたりのルックスが抜群にいいのだ。そのポーカーフェイスによって、コミックソング(?)特有の嫌味っぽさが打ち消され、素直な気持ちで笑える。これはかなり考え抜かれているぞと感心した次第。


数年前、ネット上で話題になった怪PV『都立家政のブックマート』も、ほぼ同じ座組みで作られていたが、このときはまだ作り手の“面白いことをやってる俺ら”みたいなドヤ感が少し透けていたように思う。でもまあ、実際に面白いんだから仕方ない。これを隠し通せるようになったら、もはやプロの芸人だ。そこで思い切って素顔を覆ってみた……のかどうかは分からんちん。勝手な深読みだ。ただ、ブックマート都立家政店の常連客ならば、ふたりとも中野区民の可能性が高く、つまりご近所さんではないか。中野に広げよう、友達の輪! ということで、Twitter上にて「新作に、怪獣が必要なときは呼んで下さい!」とラブコールを送ってみたところ、ホントにアイキドウ(@aikikiyohisa)さんが我が家工房まで来てくれた! 近い将来、ポンズ*2 のMVにウチの怪獣が登場したり、逆にウチが劇伴をお願いしたりなんちゅうコラボもあるかもしれません。乞うご期待!


【2019年4月9日追記】
あれから2ヶ月近くが経ち、アイキドウさんはアイキッドさんになり、ポンズの曲数は2曲から13曲にまで膨れ上がり、なんと1stアルバムまで発売! しかも一時期、Amazonのデジタルミュージック部門で一番人気になっていたというのだからすごい話。ウチも頑張らなくっちゃ、頑張らなくっちゃ! とマザロン人ばりに奮起する今日この頃であった。

*1:厳密な話をすると『任侠沈没』があるんだけど、10年以上前のマンガだから“新たなコンテンツ”ではなかろう。しかしコンテンツってのは、なんともイヤな言い方だね。

*2:THE LETHAL WEAPONSの正式略称……らしい。ちなみに我々は、なんとな~く「リーポンズ」と呼んでいた。