大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

Worlds' Finest


バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』のアルティメット・エディションが届いた。夜中に仕事をしているとき、まったくの無音状態だと寂しくて布団に入りたくなるので、ず〜っと繰り返し繰り返しエンドレス再生している。
しかしこれ、ホントに変な映画だなあ。ザック・スナイダーは、いつの間にかトンチンカンな映画ばかり撮るようになってしまった。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』も、ひとつの映画として見たときの欠陥住宅っぷりはそう変わらない気がするんだが、あっちは画面の華やかさとキャラクターのバリエーションでうまく誤魔化せてるんだよね。
ただ、こっちはこっちでオカンの名前がきっかけで喧嘩をやめるバットマンとスーパーマンだったり、クリプトナイトでとどめを刺されるドゥームズデイだったり、ハッとさせられるアイデアが盛り込まれていて嫌いになれない一本なのです。
それに、なんだかんだでキャスティングも悪くなかったと思う。『ダークナイト・リターンズ』系のバットマンだったら、往年のアーノルド・シュワルツェネッガー以上に相応しい人間はいないと思うんだが、ベン・アフレックの悪役レスラーのようなバットマンもなかなかどうして。ガル・ガドットワンダーウーマンなんて、二の腕が細すぎて見てられない! とか言ってたのに、実際に戦ってる姿を見たら手のひら返しせざるを得なかった。iTunesでも彼女のテーマ曲だけ群を抜いてダウンロードされてるし、そりゃあソフトのジャケットのセンターも飾るわ。
まあ、とにかく画作りに対する信頼は一度も裏切られたことがないので、ザッくんにはいい脚本を提供してあげて欲しい。『マン・オブ・スティール』みたいにスーパーマンとゾッド将軍が揃ってメソメソしながら殺し合うような酷い話は二度とごめんだ。でもこうしてざっと振り返ってみると、DCエクステンディッド・ユニバースにはヴィランらしいヴィランがいないんだよなあ。ゾッド将軍でさえ、あの体たらくなんだから、スーサイド・スクワッドが気のいいチョイ悪集団に収まってしまったのもむべなるかな。昨今のアメコミ映画は、スーパーヴィランのキャラ立てに手を抜きすぎである。ぷんぷん。


ちなみに画像は、メディコム・トイのスーパーマンとアーマード・バットマン。スーパーマンのほうは、THE NEW 52!以降のスッキリしたデザインが気に食わないので、我慢できなくなって簡単なリペイントを施している。どんなに滑稽に見えたとしても、スーパーマンは赤パンツを履いてなくてはならない。サーカスの怪力男然り、タイツの上から履いたパンツは力の象徴なのだ。


マフェックス No.018 MAFEX SUPERMAN(TM)/MEDICOM TOY

マフェックス No.023 MAFEX ARMORED BATMAN(TM)/MEDICOM TOY