大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

おもいっきり中学しよう。


小学2年生の夏休み、家族と一緒に『エイリアン』を観た。それが自分の、ゼノモーフとのファーストコンタクトだ。布団にくるまりながら、そのあまりの恐ろしさに美しさに息を呑み、目を奪われ、まるで時間が止まったかのような錯覚を覚えたのち、ハッと気がつけば三十過ぎのおじさんになっていた! ガーン! しかし親父は……あるいはオフクロか? どうしてあのとき、『エイリアン』のビデオを借りてこようと思ったのだろうか。SFなんか、これっぽっちも興味がなかったハズなのに。いずれにせよ英断であった。あの晩より息子の心は息子の身体から離れ、はるか遠いLV-426に囚われたままなのだ。


エイリアン2』は、すぐ次の日に観た。極めて理想的な再生怪人の描き方に感銘を覚え、このままスケールを拡大させていったら、もうすぐ公開が始まるという『エイリアン3』に至っては一体どうなってしまうのか! と期待に胸を膨らませたんだが、実際は諸君も御存知のとおりだ。しかし、前年の『ターミネーター2』と併せて、まだ何を知らない少年の心に「溶鉱炉の力ってすげー!」という宇宙の真理をしっかり刻み込むことには成功したのであった。自分にとって、夏休みの映画といえば溶鉱炉。夏の強い日差しを受けると、三十を過ぎた今でも、あの銀幕に映し出された溶鉱炉を思い出すのである。


エイリアン ARTFX+ エイリアン・ウォーリアー/コトブキヤ