大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

『我が家ファイト』撮影記 Vol.2

f:id:gigan_yamazaki:20190214202833j:plain
1月25日、金曜日。ガイガン山崎と床山皇帝(@Kaisel_Kaiser)を乗せて、宮下つむじ(@tsumujipiano)さんの運転するトヨタ ハイエースは高速道路をカッ飛ばしていた。目的地は、ココス茂原八千代店。そこで我々は、残りの電車組と合流を果たすのだ。移動中、様々な心配事がよぎった。うちのクルーは、いずれも癖が強い。初対面の阿部悠平(@Heyyuu_bea)さんや村正(@winspector001)さんとうまくやれるのか。いやいや、流石にみんな大人だから大丈夫だろう。問題は、自分自身だ。自主制作映画を撮り始めて、もう10年以上の月日が経つものの、2泊3日のロケは初めての経験である。海や山での撮影も、見知った場所や街中でのそれとは勝手も違う。不安は尽きなかった。


ココスに到着したのは、午後7時過ぎ。我が家工房を出発して、2時間半が経過していたように思う。駐車場には、すでにメラーノ(@samuhara)くんの車が停まっており、電車組の面々も待ち構えていた。今回の撮影のため、彼らは貴重な土日休みを潰すことになる。監督の責任は重大だ。早速、晩メシを食いつつ、撮影の打ち合わせを……と考えていたが、何故か行川アイランドから脱走したキョンが、そこら中で大繁殖しているという話で盛り上がっていた。まあ、顔合わせも兼ねていることを考えれば、しょうもない話題で盛り上がることも大事。しかも行川アイランドといえば、ナマズギラー回におけるショッカー日本支部の隠れ蓑であり、いやがうえにもテンションが高まる。アレアレアレアレアレアレアレアレ!!


往年の東映ヒーロー作品の撮影は、当然ながら生田スタジオの周辺で済まされることが多かった。しかし、神奈川県からほど近い千葉県南部がロケ地に選ばれることもままあり、特に行川アイランド近辺は聖地の中の聖地と言っても過言ではない。キノコルゲも、レンズアリも、カミソリヒトデも、この地で暗躍していた。また、『ウルトラマン80』でいうところの“魔の怪獣島”でもある。我ながらいいところに目をつけてしまったぜ。*1
閑話休題。その後、数少ないコンビニで朝メシと昼メシを調達した一同は、今後のベース地となるメラーノくんの実家に向かい、打ち合わせもそこそこに床に就いた。撮影前の夜は、いつも緊張と興奮で眠れなくなる。この日もやはり目が冴えて仕方がなかったが、不思議と不安は消え去っていた。あと数時間もしたらクランクインだ。(つづく)

*1:東京からのアクセスも悪くないため、生田スタジオ制作ではないスーパー戦隊シリーズメタルヒーローシリーズでもロケ地として頻繁に使用されていた。いわゆるタイアップのため、劇中でも思いっきり名前が登場するところがポイントだ。「ショッカー日本支部の基地が、行川アイランドの地下にあるとは……。流石は地獄大使、いいところに目をつけた」とは死神博士の弁。