少年リックのオイルドリンカーが届いた。Facebookの「過去の思い出を振り返ってみましょう。」によると、ちょうど2年前の同じ頃にアストロモンスが発売されたらしい。ゆったりとしたペースではあるが、こうやって縁(ゆかり)のある怪獣をリリースしてくれるのは嬉しいね。アストロモンスはともかく、オイルドリンカーのリアルソフビなんて後にも先にもこれっきりだろう。ライブキングとコスモリキッドも頼むぜ。
で、こうして両者を並べてみると、やはりアストロモンスの圧倒的なまでの華やかさに目を奪われてしまう。もはや佇まいの時点は勝敗は決していたというか、どう考えてもオイルドリンカーには勝ち目がなかったように思える。
『ウルトラマンA』の超獣といえば、深海魚のようにド派手なカラーリングが特徴だが、このオイルドリンカーの地味さはどうだ。だが、よくよく観察してみると、その黒ずんだボディに、うっすらとグリーンが入っていることが分かる。これは推測するに、着ぐるみの改造元となったゴルゴザウルスの色が透けて見えているのだ。
ここで想像の翼を広げてみる。ひょっとするとオイルドリンカーの身体は、単純に重油にまみれて汚れていただけで、本来はもっと超獣らしい色合いだったのではなかろうか。こう考えば、妙に目を引く前掛け状パーツの赤々しさにも納得がいくじゃあないか。きっと赤と緑の派手な超獣だったのだ。ただまあ、そうなるとアストロモンスのカラーリングとモロ被りになっちゃうんですけどね。さてはオイルドリンカー、空気を読んだな?
あと、これは完全なる余談なんですが、ゴルゴザウルスの着ぐるみは何体作られたのだろうか。ゴルゴザウルス二世は、アトラクション用の着ぐるみが流用されたという説が支配的だが、オイルドリンカーに関しては、あたかも撮影用の着ぐるみが改造されたかのように書かれていることが多い。そして普通に考えるならば、ゴルゴザウルスβは初代ゴルゴザウルスの改造である。そうなるとオイルドリンカーの元になったのは、ゴルゴザウルスβなのか? いやいや、ゴルゴザウルスβは『ミラーファイト』にも出演している。『ミラーファイト』は、『ウルトラマンタロウ』第1話よりも後年の作品なのだ。しかしアトラク用を改造したにしては、あまりにもしっかりした作りなんだよなあ。