大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

今日もどこかでプレデター


こないだから妙にソフビづいていたので、NECAの新作プレデターの封を開けた。
懐に優しい価格設定と確かな造形力、そして何よりも重箱の隅をつつくような狂った商品展開で、全世界のマニアから熱い支持を受けているNECA。『アベンジャーズ』や『パシフィック・リム』、『HALO』といった旬の作品も商品化しているが、やはりこの会社の看板シリーズといえば、『プレデター』の7インチアクションフィギュアだろう。映画本編に登場するプレデターはもちろん、玩具やコミックのプレデター、さらにNGスーツに自主制作映画のプレデター、しまいには自分たちの俺デターまでデッチ上げる始末だ。もう何でもアリじゃんか、ほとんど永久機関じゃんか。


しかしフィギュアメーカーからしてみたら、プレデターほど美味しいキャラクターはいないのだ。まずマスクオン、マスクオフ、クローキングモードと、ひとつの金型で何回も商売ができる。まあ、マスクオンとオフくらいはセットにしろよと思わなくもないが、水たまりを踏んでクローキングが解除されかかってるバージョンまで出されたら、そんな細かいツッコミを入れる気もなくなってくるぞ。
しかも微妙に装備の異なるプレデターが大勢存在するため、ちょこっと色を塗り替えたり、武器やアクセサリーを入れ替えるだけで新商品ができてしまう。新規パーツがヘルメットだけなんてことはザラというか、ここ数年ずっとそんな調子である。


だが今回の新作は、これまで取り上げてこなかった『エイリアン vs プレデター』に登場するプレデター3人組だから、頭から爪先まで完全新規造形! いや、例によってマスクは取り外し不可だし、そもそも1体作れば、残りの2体はパーツ差し替えで成り立つ連中ではあるんだが、こっちからすると待ちに待ったキャラクターなので、そんなことはどうでもいいのです。特にチョッパー・プレデターは待ったなあ。


背中に人骨を背負い、歴代でも最大級の長モノであるシミター・ブレードまで装備したチョッパーは、もうそのルックスからしてキャラが立ちまくりなんですが、ビックリするほど活躍せずにバトル・エイリアンに殺されてしまうため、これまでロクに商品化に恵まれてこなかったという背景があるのだ。
2004年当時、エイリアンやプレデターのアクションフィギュアを取り扱っていたマクファーレン・トイズも、チョイ役のエルダー・プレデターを優先してチョッパーは出さなかった。でもトリオなんだから、そこは全員揃えて欲しいと思うのがマニア心。その点、NECAは何でもかんでもコンプリートするスタイルなので安心だ。一発目で3人を揃えてくれたのはもちろん、なんと次回作は回想シーンに一瞬しか出てこなかったエンシェント・プレデターを2種……2種!? あいつらにもバージョン違いがあったのか! う〜ん、こりゃあまたバリエーション商法で、たんまりと金をむしり取られそうな予感がしてきたぜ。NECAに惚れたことが災難だったと諦めて、予約ボタンをポチッとな!


7インチ アクションフィギュア シリーズ14 AVP エイリアン vs プレデター/NECA