大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

ジョルジュ上司製作記(その2)

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ギロチングキングの仕上げ作業とともに製作が始まった、ジョルジュ上司マスク。いよいよ色が乗りました。既存ボディに合わせてのカラーリングで、口吻周りはバルタン星人Jrを参考にしている。チャチい、チャチいとバカにされがちなバルタン星人Jrだが、実際のところは決して悪くない造形だし、なによりも塗装が素晴らしい。特にカッパーの使い方が巧みで、黒一色では間延びしそうな箇所をビシッと引き締めている。まさに匠の技だ。

で、肝心のアンテナは、ヨツコブツノゼミのツノをモチーフにすることにしたようだ。ツノゼミをモチーフにした怪獣怪人というと、彗星のブレドランくらいしか思いつくものがなく、セミ人間っぽいけどセミ人間ではないというキャラクター性にも合っている。*1 ただ、これだけ大きなツノになると危なっかしくてアクションは難しい。ほかの怪獣やヒーローとの戦闘シーンは旧タイプのジョルジュに任せて、こっちは一種の狂言回しとして使うのがよさそう。やっぱりサイコバルタン星人やドルズ星人みたいなポジションだね。

*1:ツノゼミは、セミではなくカメムシの仲間なのだ。

カブちゃん日記(その12)

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カブふみ夫妻、逝く。台風の直撃を避けるため、ちゃんと書庫に避難はさせておいたんだが、急激な気圧や気温の変化が原因なのか、それとも単純に寿命だったのか、2匹揃って息絶えていた。なお、カマふみのほうは元気だったが、やはり明くる日には動かなくなっており、冬の到来を実感する我が家工房であった。あゝ、俺たちの夏が終わる――。

我が家特攻大作戦

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9月上旬に発生した台風15号ファクサイは、とんでもない破壊力だった。カブちゃんは屋内に移動していたので無事だったが、ブルーシート・カーテンを支えていた物干し竿は折れ、スプレー缶や小道具は吹っ飛び、それはもう散々たるもの。しかし今度の台風19号ハギビスは、もっと凄まじい力を備えているらしい。まだ防衛システムも復旧しておらず、今度こそ一巻の終わりかと思ったんだが、なんとタイミングのいいことだろう。うちのマンションに、空き部屋が出た。リフォームはもちろん、ちゃんとしたクリーニングすらできていない部屋だ。そこで早速、家人から許可を得て、すべての怪獣を運び込んだ。一時的とはいえ、夢にまで見た怪獣倉庫だ。部屋に立ち込めるラテックスの香りが、*1 なんとなく嬉しい。このままなし崩し的に倉庫として使い続けられないもんかなあ。

*1:我が家工房では、基本的にラテックスを使わないことにしているが、後輩から引き取った怪人ガルギノスは正統派のつくりだから、きちんとラテックスが使用されているのである。

ギロチングキング製作記(その18)

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ギロチングキング、ようやく完成しました。ブログのメイキング記事を遡ってみたところ、去年の12月からコンセプトを練り始めて、実際に作業を開始したのが今年の3月。最後の1ヶ月は、“センセイ”ことぱしみ(@nicesharp)くんの休日待ちみたいなところがあったし、なんだかんだで各種イベントの準備などにも時間を割いていたとはいえ、それでも半年近く掛かったのだから、我が家工房としては前代未聞の超大作だ。全長3.8メートルは伊達じゃない。今となっては、月イチで新作を繰り出していた頃が懐かしい。現在、まさに1ヶ月コースのジョルジュ上司ヘッドを製作中だが、その次も軽い感じでいきたいね。なんたって、もう新しい着ぐるみを保管するスペースがない。でもまあ、次の次くらいになったら、きっとまた喉元過ぎればでデカブツを作り始めてしまうことでしょう。

9月のお仕事

ガイガン山崎+齋藤貴義 怪獣プロジェクト - 怪獣チャンネル

今日から君も、怪獣のプロだ――。
夕方の6時過ぎ、いつも12チャンを点けると、ザラブ星人に似た声のオジさんがそう語りかけてきた。
当時、僕はまだ4歳である。素直な子供である。だから確信した、俺は怪獣のプロなのだ。生ける怪獣コンピューターなのだ。
あれから二十余年、僕は怪獣のことを書いたり喋ったりして暮らしている。まさしく怪獣のプロだ。
君も『怪獣チャンネル』を聴いて、怪獣のプロになろう!


#001「ゴジラ(ゴジラシリーズ)」f:id:gigan_yamazaki:20190130013052j:plain
#038「モチロン(ウルトラマンタロウ)」f:id:gigan_yamazaki:20190130013052j:plain
#071「タイラント(ウルトラマンタロウ)」f:id:gigan_yamazaki:20190130013052j:plain
#086「ミラクル星人(ウルトラマンタロウ)」f:id:gigan_yamazaki:20190130013052j:plain

メディア芸術カレントコンテンツ
世界に息づく怪獣王(ゴジラ)の遺伝子 第1回「What is KAIJU?」
世界に息づく怪獣王(ゴジラ)の遺伝子 第2回「海を渡った怪獣たち」
世界に息づく怪獣王(ゴジラ)の遺伝子 第3回「アメリカとゴジラ」
世界に息づく怪獣王(ゴジラ)の遺伝子 第4回「KAIJU総進撃」

2019年09月01日(日)
平成特撮トーク(仮)

 START 16:00
 当日 ¥1,500(+要1ドリンク)
 会場 なんば紅鶴


令和になってまだ数ヶ月!
まだまだ語れる平成特撮をパリッと語ります!


【出演】
ガイガン山崎
友野詳


2019年09月03日(火)
オタク大賞マンスリーVol.76
RX・真・ZO・J!大総括だよ平成ライダークロスレビュー

 OPEN 19:30 / START 20:00~22:00+α
 入場料 ¥1,000(飲食物の持ち込みOK)
 会場 高円寺シアターバッカス


令和最初のライダー仮面ライダーゼロワン』が9月から放送スタート!

平成というを駆け抜けた仮面ライダー達……
しかし! そこからこぼれ落ちたライダーは、
未来へと受け継がれるのか?
語れ! 草葉の陰で泣いている、
真の平成ライダーのあけぼのを!

というわけで、今回はタイムリーなライダー大特集
「RX・真・ZO・J!大総括だよ平成ライダークロスレビュー


出演は、
元号が変わっても怪獣大好き・ガイガン山崎
石ノ森スピリッツ充填完了・四海鏡
司会は、安心の上から目線クオリティ・宮昌太郎
以上のメンバーでお送りいたします。


今回も新会場
「高円寺シアターバッカス」
からお届けします。
今回も「観覧可」です。
配信終了後には毎回恒例の
「伏せ字なし! ボーナストラック」もありますよ!
アンダーグランド感&プレミア感の漂う、秘密のライブ会場へ
あなたもぜひ足をお運びください!


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2019年09月08日(日)
よみがえる地熱ナパーム倶楽部

 OPEN 12:00 / START 12:30
 予約 ¥1,800 / 当日 ¥2,300(+要1オーダー以上)
 ※予約はwebにて。
 会場 NAKED LOFT


やたらと遅れてきた令和元年の夏も、そろそろ終盤戦……夢にまで見た東京五輪まであと1年を切り、そろそろネオ東京の我々の元に敷島大佐がやってきて頭痛を取り除く薬を提供してくれることでしょう!
あっその前に地面が割れて地熱の皆さんが来られます! 道をあけて下さい!
そして今夏、ついに平成という時代も『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』の手によって無事完結しました! ありがとう平成……さようなら平成……。
よって今回の後半トークテーマは、『仮面ライダージオウ』完結&平成ライダー特集! 正義の使者・仮面バンダーこと大内ライダーさんをゲストに迎え、平成ライダーと『ジオウ』について語る予定です!
あとは、“ゼロワン”の話もするかもしれません。そう、『キカイダー01』の死神ロボットの話とかを……。


“地熱ナパーム倶楽部とは”
漫画や特撮、爆発や怪獣怪人などのジャンル系専門家たちが集まり、各自が最近見たり買ったりした面白サムシングを紹介したり、気になるテーマを掘り下げて洞察し、結論めいたものを出したり出さなかったりしつつ、それぞれ専門分野以外のいわゆる“世間”に対しても積極的に(口から)絨毯爆撃を行うことも辞さない決意を示す集団です。
The Event Formerly Known as Asurajigoku(かつて阿修羅地獄として知られたイベント)でもあります。


【出演】
ガイガン山崎(暴力系エンタメ専門ライター/中野のカーンデジファー)
四海鏡(石ノ森章太郎ファン/転職者)
【第34回(通算)ゲスト】
高遠るい(おげれつ漫画家/怒りの呪術師)※皆勤賞
大内ライダー(仮面バンダー/特殊ベーシスト)


2019年09月08日(日)
「MARVEL MONSTERS #1」発売記念ミニトークショー&サイン会&コミッション会

 OPEN 18:00 / START 18:30
 参加費 ¥500 / コミッション会 ¥8,000
 ※予約はwebにて。
 会場 ヴァースコミックス


マーベルコミックスのカバーアート10作目にして描き下ろし怪獣解剖図10ページも収録のスーパーログ先生、その怪獣解剖図にホンモノの魂を吹き込む構成・テキストを担当されたガイガン山崎氏、マーベル公式の誌面でリスペクト溢れる偉業を成し遂げたおふたり揃っての店頭イベント開催が決定!

コミックの内容が明らかになるにつれ、これもしかしたらいや確実に前代未聞な1冊になるのでは…となればどうしてもイベントやりたい…やらせて下さい…!というお願いしたところなんとも嬉しい事に開催実現しました!

第一部はトークショー、第二部サイン会、第三部コミッション会!ご参加にはそれぞれエントリーが必要です。詳細は下記ご確認いただき、ぜひみなさまのご参加お待ちしてます!


【出演】
絵:スーパーログ
文:ガイガン山崎


2019年09月30日(月)
アフター6ジャンクション
 18:00〜21:00 TBSラジオ系にて放送


TBSラジオが65年以上続いた野球中継に幕を下ろし、ラジオ新時代を告げる大型カルチャー番組。
映画・音楽・アイドル・本などの最新カルチャー分析や、独自過ぎる視点で研究した独自のプレゼンなど、日常の中にある「おもしろ」を掘り起こすカルチャー・キュレーション番組の形をとりながら、現代社会に広がる様々な嗜好の多様性を受け止める。
カルチャーを知る、研究するだけでなく楽しく体感できる3時間生放送。


【出演】
18時台後半「カルチャートーク」:吉田豪(プロインタビュアー)
19時台前半「LIVE & DIRECT」:K
20時台「ビヨンド・ザ・カルチャー」:HIGH&LOW THE 総選挙 by.コンバットRECガイガン山崎、金田淳子



ジョルジュ上司製作記(その1)

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およそ半年の製作期間を経て、ほぼほぼ完成したギロチングキング。やはり時間を掛けただけあって、なかなかの名獣になったと自負しているものの、このまま大作志向になってしまっても我が家工房らしくない。そこで次回作は、サクッと完成させられるものにしようということになった。いつぞやの習作マスクをベースに、ジョルジュ星雲人の上司的な別個体を作ってしまおうというワケだ。要はサイコバルタン星人です。ただし、自分の頭にあったのは、むしろテンペラー星人だったりする。彼氏、よくよく見ると……いや、よくよく見なくてもバルタン星人の亜流デザインなんだが、全体的な印象はまったく異なる。つまり頭にアンテナを付けたり、まったく違う色で塗ってしまえば、この習作マスクからセミ人間っぽさを払拭できるんじゃないかと考えたのです。さて、どうなるかしら。

カマちゃん日記

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最近、カブふみの元気がない。冷静に考えてみたら、9月も終わろうかという時期なのだから、そろそろ寿命なのかもしれん。ただ、前にも元気がなくなったことがあり、そのときはコーカブの登場を期に完全復活を果たしたのである。飼育ケースごしに“アジアの暴君”の発するプレッシャーを感じ取り、眠れる闘争本能を開花させたのではないか。

科学的な根拠は一切ないが、カブふみが元気を取り戻したのは事実だ。だから、また強敵が出現すれば、カブふみも元気になるんじゃないかしら。床山皇帝(@Kaisel_Kaiser)とそんな話をしていたら、ちょうど自転車置き場でハラビロカマキリを発見。早速、こいつにカマふみと名を付けて、カブふみと同じ飼育ケースに投入してみた。Let them fight!

また、近くに弱ったアブもいたので、こちらもアブふみと名付けて、カマふみの餌となってもらうことにした、我々は、ここに小さな生態系を創造したのだ! しかし、どうしたことだろう。なんか、まったりしてる。まあ、身体のサイズ的に、カマふみがカブふみに襲いかからないことは想定していたものの……ちゅうか、だからこそ戯れに入れてみたんだが、何故かアブふみも一緒に日向ぼっこしてるじゃん。まったく読めないぜ、昆虫。


【2019年9月24日追記】
アブふみが死んだ。結局、カマふみは最後まで手を出さなかったらしい。こ…昆虫にだって友情はあるんだーっ