大怪獣まんだら

GIGAN YAMAZAKI & WAGAYA FACTORY's blog

一日一超獣(ジャンボキング)


地球の馬鹿ども、ご機嫌よう。「一日一超獣」ラストを飾るのは、最強超獣ジャンボキング。『ウルトラマン超闘士激伝』においても、原典に倣って超獣たちの怨霊の結集体という設定だったが、こちらはウルトラ戦士の何十倍もの体躯を誇る強敵として登場している。現在では当たり前となった超巨大怪獣のはしりともいえる存在だろう。


また、『激伝』では最も憎悪の深かったマザロンが人格の主導権を握っており、後ろ半身の上部が丸ごとハイパーマザロンになっている。ガシャポンでも2体の人形を組み合わせることで、この形態を再現することができた。マザロンのゴツゴツボディとジャンボキングのイボイボが、謎のモジャモジャによって繋がっているようで繋がっていないというデザイン処理は、巨大ヤプールにおける鈴木儀雄の神業を彷彿とさせて興味深い。そもそもジャンボキングの後ろ半身は、ほとんどマザリュースとマザロン人で占められている部分*1 だったので、これはうまいこと考えたもんだなあ! と感心する。


さて、恒例のカラーリング解説に入ろう。いわゆる合体怪獣だけあって、これまで使ったことのない塗料はひとつもない。「MOURNFANG BROWN」をベースに、「ZANDRI DUST」スフィンクスブルーヤプールレッドクロスシルバーバキシムオレンジガマスグリーンを乗せていき、いつもの「NULN OIL」で仕上げている。何の代わり映えもしない作業だが、これで終わり*2 かと思うと感慨深い。明日からは「一日一怪獣」とタイトルを改めて、適当に机の上などに転がっているオモチャを肴に、その怪獣の話をしたいと思っております。それではさらば、地球の馬鹿どもめ!

*1:たまにスチール星人も合体しているとする書籍も見受けられるが、あのギザギザはスチール星人の頭ではなく、マザロン人の肩の飾りである。なお、本編で明確に描写されている素材は、巨大ヤプール、ユニタング、マザリュース、カウラ、マザロン人の5体のみ。ただの虚像だったマザリュースに怨念、細胞が存在している理由はさだかではないが、いちいちそんなことを気にしていたら、『ウルトラマンA』は楽しめない。

*2:厳密には、まだ尻尾の向きが違うベストセレクション版の「闘士バキシム」とアンチラ星人が化けた「闘士ウルトラマンジャック(偽)」が残っているのだが、まだ手に入れていない。まあ、こいつらに関しては、またいずれ……。